2015年11月28日土曜日

EveryPhone & Windows 10 Mobile 購入レビュー

ヤマダ電機オリジナルスマートフォンの EveryPhone を購入したのでレビューです。

購入したのはブラックのモデルです。パッと見、iPhone のようなデザインをしています。しかし全体的にプラスチック部品で構成されているため実物は非常に安っぽいです。しかし、大きさの割に非常に軽いです。音質は音割れするのであまり良い方ではありません。それからコルタナの音声入力はマイクの性能が良くないのか、かなりマイクに近づいてハッキリと発音しないと聞き取ってもらえません。

防水仕様ではないみたいですが、端子のキャップには水の侵入を防ぐゴムのようなものが付いています。

SIM は IIJmio を同時に購入しました。こちらは docomo 回線を利用しているのでデータ通信の品質は非常に良いです。高速通信と低速通信を切り替えられるみおぽんですが、Windows Phone 向けに同等の機能を持ったアプリ「Mio Switch」等を利用することができます。 

OS の全体的な使用感

OS 自体の触った感じは非常に軽くスルスルと動きます。設定類も PC 版の Windows 10 と近いので迷うことも少ないと思います。

アプリについて

現時点では主要なアプリはいくつか揃っています。

  • Microsoft Office Mobile
  • Twitter (2015年12月1日時点では Windows Phone 8 向けと同じもの)
  • LINE(2015年12月1日から使用可能。Windows Phone 8 向けと同じもの)
  • Amazon
  • Shazam 等々…

Microsoft Edge のバージョンは 25.10586.0.0。
EdgeHTML は 13.10586。
Windows PC 向けと同じバージョンですが、スペックが原因か、チューニングの問題か、PC版よりはややカクつくように感じられました。

メッセージングアプリは SMS と Skype のみ、Windows Phone 7.5 の頃に利用できた Facebook チャットは使用できません。

割高感と少々安っぽい質感以外は良い出来だと思うので、Windows Phone が気になっている方はヤマダ電機に行って触ってみることをお勧めします。アプリはこれから増えていくと思いますので、思い切って購入してみるのもアリかもしれませんね。

2015年11月26日木曜日

増えてきた Windows Phone

私がこれらの中で特に注目しているのは geanee と EveryPhone ですが、詳細が分かっている EveryPhone を詳細を取り上げてみます。

http://www.yamada-denki.jp/service/everyphone/

Every Phoneスペック

OS
Windows 10 Mobile
CPU
Snapdragon 410 1.2GHz
ディスプレイ
5.5インチ
解像度
720×1280(267dpi)
RAM
2GB LPDDR3
ストレージ
32GB
テザリング
最大8台
通信機能
FDD-LTE:Band 1(2100MHz)・Band 3(1700MHz)・Band 19(800MHz) 下り最大150Mbps/ 上り最大50Mbps
W-CDMA:Band 1(2100MHz)・ Band 6(800MHz)・Band 19(800MHz)
GSM*8:1900MHz・1800MHz・900MHz・850MHz
Bluetooth®
Bluetooth® 4.0(A2DP/HFP/OPP 対応)
無線LAN
IEEE 802.11 b/g/n 対応
外部インターフェイス
MicroUSBポート x1
microSIMスロット x1
microSD x1(最大64GB)
マイク&ヘッドホンコンボジャック x1
質量
約138.6g ( 付属品を含まず)
外形寸法
( 縦×横×厚さ) 154.8mm×78.6mm×6.9mm
バッテリー
容量:2,600mAh
カメラ
背面:1300万画素 /Dual-Flash / オートフォーカス搭載
前面:500 万画素
GPS
GPS / A-GPS
センサー
照度&近接 / 加速度 / 電子コンパス

ハイスペック・・・と言っていますが、CPU 以外は確かにハイスペックかもしれません。デザインなどは非常に良いと感じますが、価格設定が 39,800円とやや割高に感じます。少し価格が上がっても Continuum 対応であればかなり魅力的な端末になると思いますがどうでしょうか。しかし、普通にスマホとして使うには十分かもしれませんね。

今発表されている機種では Jade Primo と NuAns NEO を除き、いずれも Continuum は利用できないようです。  

2015年10月24日土曜日

Windows 10 で今後できるようになること

Microsoft の Windows 10 は個々の機能や特徴を見ても面白いものが多いですが、それらが一貫した戦略のもとにあるものだと考えるとさらに Windows への期待が高まるかもしれません。

ではまず、Windows 10 の注目の機能、特徴、展開を見ていきたいと思います。

Windows Universal Apps

Windows Universal Apps とはデバイスの画面解像度や搭載するプロセッサのアーキテクチャが違っても Windows 10 が搭載されていれば全てのデバイスで利用可能なアプリです。これは画面サイズの違いを吸収する設計をすればどんなデバイスにも対応できることになります。Windows Phone でも Windows PC でも Xbox でも、同じアプリが動くという事は既に知れ渡っている通りです。

Windows Bridge

これは Windows 10 そのものの機能ではないのですが、Android や iOS 向けのコードを再利用し Windows 10 向けにアプリを開発できるようにする機能です。これはアプリ開発者の協力が必要になりますが、他のプラットフォームと同じものを Windows 10 にも提供できるようになります。他のプラットフォームでできることは Windows にもできるということです。

Microsoft Edge

Internet Explorer に代わる Windows 10 の新ブラウザ、Microsoft Edge では、Google Chrome や Firefox 向けの拡張機能をそのまま利用できる予定です。これは Windows Bridge が目的とする所に似ています。最終的には、iOS デバイスや Android デバイスを殺すことなく Windows 10 デバイスにもシームレスにユーザーを移行させることが可能になります。

Continuum for Phones

Continuum for Phones とは、Windows 10 Mobile スマートフォンを PC モニターに接続すると、デスクトップ OS として操作が可能になる機能です。これが今後 Windows 10 でできるようになることに直接関係しています。

Windows 10 で今後できるようになること

これらの機能は Microsoft が掲げる「Windows 10 をすべてのデバイスで」という戦略の延長線上にあるものだと言えると思います。現状では各デバイスに個別の Windows 10 がインストールされている、もしくはそうなることを目的としている状況ですが、スマートフォンというひとつの中心となるデバイスが、接続された機器によって色々なデバイスへと姿を変えるという形へと変化していくのではないでしょうか。

まずは Windows Phone を PC モニタに接続し、PC として使えるようになります。ここで Windows Universal Apps の「画面サイズの違いを吸収する設計」が活きることになります。

今後 Windows Phone と接続することを目的としたポータブルディスプレイが出てきたとして、Continuum が無線で使えればスマホを鞄にしまったままそのディスプレイを操作して、タブレットとして使うことができるようになります。

テレビに接続されたスマホとゲーム用のコントローラがあればゲーム機にもなります。

デスクトップ、タブレット、ゲーム、テレビなど、基本的にディスプレイのサイズが違うだけで、機能的に Windows Phone で実現できるものはスマートフォン+ディスプレイ+入力機器で実現されていくと予想できます。スマートフォンより大きなマシンパワーが必要なものに関しては今後も専用のマシンが生き残っていくのでしょう。

2015年8月18日火曜日

Microsoft Edge の仕様やできるようになったこと、できなくなったこと

Windows 10 では Internet Explorer から Microsoft Edge にデフォルト Web ブラウザが変更になりました。





そしてこの Microsoft Edge ですが、win32 アプリケーションではなくユニバーサル Windows アプリで構築されているようです。
なので UI を1から作り直したことになります。
したがって、それが原因で IE でできていたのに MSEdge ではできなくなった操作も幾つかあるようです(または実装が間に合わなかった)。

逆にできるようになったこともいくつかあります。

できなくなったことまたは不具合(?)


例えば、

  • 戻るボタン長押し or 右クリックで何ページ前まで戻るかを直接指定できない。
  • ユーザースタイルシートを指定できない。
  • フォントの指定ができない。
  • 右クリックメニューの機能が少ない。
  • 他の Web ブラウザからのリンクをドラッグ&ドロップして URL を展開できない。
  • 起動時、前回閉じたウインドウの位置を記憶していない。
  • 最大化した状態でウインドウを閉じて、再度起動後にウインドウ表示にすると以前のウインドウサイズを記憶していない(個別の環境による可能性もあり)。
  • スムーズスクロールのON, OFF 切り替えができない、もしくは分かりにくい。
  • OneDrive サイトのページ内に直接ドラッグ&ドロップでファイルのアップロードができない。
とにかく、設定類の機能が少ないです。探せば他にもたくさんあると思われます。

できるようになったこと

  • リーディングリスト → 後で読む機能のようなもの(Internet Explorer 5 for Mac のスクラップブックに近い)
  • Web ノート → Web ページ上に直接メモを書き込み、OneNote やお気に入り、リーディングリストに登録することが可能
  • 会話型音声認識アシスタント コルタナ(日本語版は後のアップデートで対応予定)

非対応技術

  • ActiveX コントロール(Silverlight, JAVA, CSS Filter 等)→ リッチコンテンツは HTML5 で
  • VBScript → ほとんど使われていない。 Javascript が利用可
  • Browser Helper Object → Javascript ベースの拡張(Chrome や Firefox の拡張)を利用可能になる予定
  • VML (Vector Markup Language) → VML が標準化された仕様の SVG (Scalable Vector Graphics)が利用可
Flash のみ特別扱いで、Adobe 社から提供された ソースコードを MSEdge 本体に組み込み、Flash を利用可能にしているのだそうです。
最後に IE についてですが、「IE は最新の Web 標準に対応できず他の Web ブラウザに後れを取っていた」と解説しているサイトがいくつかあります。
ですが、これは間違いで IE の最新の Web 標準モード(Edge モード)を切り離し、独立した Web ブラウザとして作り直したものが Microsoft Edge です。

つまり、Web 標準に対応できなかったのではなく、IEが実装をしている限り使われ続けていた古い技術を切る捨てる目的で MSEdge は誕生したのです。

現状では 機能が貧弱な MSEdge ですが、今後のアップデートで洗練されていくことを期待しましょう。